〈カルナータカ音楽とは〉 |
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インド古典音楽は一般に、北インド古典音楽と南インド古典音楽に分ける事ができ、それぞれヒンドゥスターニー音楽,カルナータカ音楽と呼ばれる。 前者は多分に、アーリア民族の影響を受け、発達してきた。後者はほとんど外国の影響を受けずに受け継がれてきたため、古来の南インド音楽の特色を残していると言える。 「カルナータカ」という言葉には、古代の「南インド」または「伝統」という意味が含まれ、主にタミルナードゥー州、アーンドラプラデーシュ州、 ケーララ州、カルナータカ州(南インドの4州)で発展してきた。 現在は北インドの都市部や、世界各国のインド人コミュニティーのあるところならどこでも歌われて(演奏されて)いるが、特にタミルナードゥー州では非常に活発にリサイタルが行われている。 |
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カルナータカ音楽は、主にヴォーカリストとムリダンガム(南インド特有の両面太鼓)、バイオリンやフルートの伴奏で行われる。舞台にしつらえられた敷物などの上で胡座をかき、演奏する。
シュルティ(音程)をサポートするタンブーラも欠かせない。 リサイタルの特徴としては、膨大な作曲家達の作品を、小品から大作までバランスよく選曲し演奏する。曲によって、基本の旋律はあっても、演奏家の即興で聞かせる部分が多く残されているため、各ヴォーカリストによって異なった歌を聴くことが出来る。 |
それぞれの州の言語で、数え切れないほどの作品が編纂されているが、テルグ語(アーンドラプラデーシュ州)、タミル語(タミルナードゥー州)が多くを占め、カンナダ語(カルナータカ州)、そしてマラーヤラム語(ケーララ州)の順となる。
カルナータカ音楽は現在でこそ、西洋と同じように演奏家達が有名な作曲家たちの作品を、公演で披露するのが一般的である。しかし、以前は詩人であり作曲家である人々が、個人的な神への献身として、日常的に歌っていたものだった。それは、神に花や食べ物を捧げる事の延長のようなものと言える。 |
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インドの伝統芸能は師から弟子へ、テキストを通じてではなく、 口伝によって受け継がれて来た。現在では多くの専門学校や大学で、一般の人々が学ぶ事ができるが、その傍ら個人的にレッスンを受けることによって、細かいニュアンスまで習うことが出来る。 1930〜40年辺りまでは「グルクラ(グルは師、クラは家族の意味)」と言うシステムにより、師と弟子が一緒に 生活し、弟子は技能以上のものを師から学ぶ事が出来た。 南インドの舞踊には、このカルナータカ音楽の伴奏が不可欠で、ヴォーカリスト(しばしばダンサーの先生)がナットヴァンガム(小シンバル)でダンサーの動きをサポートすることが多い。 |
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